我が家の小学生の子どもたちは、些細なことで喧嘩をします。仲裁に入るとき、「〇〇が悪いでしょ!」と口走ってしまっていたのですが…
先日、災害ボランティア活動に永く取り組まれている方の話を聞く機会がありました。「災害ボランティアセンターでは、意見の相違が起きることがしばしばある。でも、どっちが正しい?ではなく、どちらも正しいのだ。それぞれに理由があるのだから、大事なのは双方が納得できる落としどころを見つけるために、対話をすることなんだ」と熱弁されました。
冒頭の自分の姿を思い起こし恥ずかしくなったと同時に、本号で紹介した山川さんの「まず本人が何を感じているのかを知ってほしい」という言葉とリンクしました。
理由も聞かずに自分の意見を一方的に伝えると、相手を傷つけるかもしれません。主張の裏側には必ず理由があります。その発言、態度の背景に目を向けて、対話を重ねることが大切なのだと理解しました。(明)